建築士&整理収納アドバイザーの大西めぐみです。ご覧いただきありがとうございます。
夫が知らぬ間に決めた間取りで家事と育児の両立が大変になった経験を逆手に取り、家事が楽になり自分時間を叶える家の仕組みづくりをサポートしています。
注文住宅で後悔したこと第1位が「収納」とご存知でしたでしょうか?
ここ数年で雑誌やテレビで収納についての特集が増えていることを考えると、注文住宅にお住まいの方に限らず、悩まれている方が多いことがうがかえます。
建築士の私が整理収納アドバイザーを取ったのも、収納(片付け)に悩んだから。
後悔しない家づくりのために「収納率」と「収納の位置」を意識して間取りをチェックしてみてください。
収納率とは?
収納率は、家全体の延べ床面積に対する、床から天井まで使える収納スペースの比率のこと。押入とかクローゼット、壁面書庫など。
キッチンやキャビネット等の腰高までの収納や、床下収納を含んで計算することもありますが、基本的には除いて計算します。
収納部分の床面積÷延床面積×100
下の図で言うと、オレンジの部分が収納スペースです。
適正な収納率は?
マンションなら8%以上、戸建てなら10%~15%が望ましいとされています。
専有面積75㎡のマンションなら6㎡(約3畳)、延床100㎡の戸建てなら10㎡~15㎡(約5畳半~8畳)。
私自身の経験から言うと、ファミリー向けのマンションであれば9%は欲しいと感じています。
たった1%で変わる?と思うかもしれませんが、
先ほど例であげた75㎡のマンションでも1%収納率があがると、
幅160cm×奥行45cmサイズの日用品がたっぷり入る物入が1つ確保できることになります。
クローゼットなら幅1.25m分。
1%もなかなかあなどれません。
もちろんこれは目安で、あまり持ち物を多く持たれない方や家族の人数が少ない方は割合が低くても問題はありません。逆に、アウトドア等の大物の道具を使う趣味がある方や、服が大好きという方は増やした方が使いやすいでしょう。
収納率は高ければ高い程いい?
ただ、持ち物が多いからと安易に収納率を上げるのは危険です。
収納量を確保しようと収納率を高くしすぎることで、デメリットもあります。
- リビングなどの他の所要室が圧迫される
- 使わないモノを保管することになり管理が大変になる
- 必要な床面積が増えて建築費が高くなる
- 人が歩くスペースが必要になり収納量が逆に減る
ウォークインクローゼットや納戸などのまとまった広い空間の収納スペースを作ると、人が歩くスペースが必要になります。
ここには何も置けないので、収納として確保した床面積の割には収納できる量が少なくなりもったいない空間となってしまいます。
今のお住まいの平面図と新しいお家の平面図を見比べて、どれくらいあれば良さそうか検討してみましょう。
収納の位置って?
整理収納の世界でもよく言われていることなんですが、散らからない部屋にするためには
使うものは使う場所の近くにしまう
これが鉄則です。
ちょっとしたデッドスペースをとりあえず収納にしとくのはNGです。
特にリビングは人と物が集まる場所で非常に散らかりやすいにも関わらず、収納がない間取りをちょいちょい見かけます。
(うちもない)
掃除機しまうのか、ひな人形をしまうのか、文房具をしまうのか、日用品をしまうのかで必要な奥行が変わってきます。
持ち物を見直して、それぞれどこにしまうか想定して収納する位置を決めましょう。
まとめ
人は毎日何かしらモノを使って生活しています。
収納をきちんと計画すると「片付ける」という家事負担が軽くなり、おのずとすっきりとした満足度の高い家に近付きます。
お手持ちの物を確認し、自分の生活やライフスタイルにあった使いやすい収納を作っていきましょう。
そのためにも、「収納率」と「収納の位置」を意識して家づくりを進めていってくださいね。
これからも後悔しない家づくりのお役立ち情報を発信していきます。
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大阪・八尾の片付く家づくりプランナー 大西めぐみ
「この間取りの改善するところは?」「心地よい部屋でゆったり過ごしたい」整理収納アドバイザーでもある女性建築士が、楽ちん家事動線&片付く仕組みを盛り込み、暮らしやすい家づくりをサポート!
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