実は間取りの時点でも、実際に建ってる家でも、ときどき見かける「ドアの干渉」
ちょっとした事かもしれませんが、地味~~に不便を感じるポイントです。
起こりやすいドアの干渉の箇所と対策をまとめました。
図面チェックの時にぜひ注目してみてくださいね。
ドアの干渉が起こりやすいのはここ!
クローゼット扉×洋室ドア
これ本当によく見かけます。洋室の入口のすぐ近くに収納が作られているケース。
洋室のドアを勢いよく開けると、クローゼットの扉に当たります。ノブで扉に傷がつく可能性もありますし、クッション材挟んでいたとしても、扉が揺れて吊ってる金具の音がガシャーンと響いて心地いいとは言えません。
お客様事例でも一度取り上げたことがありますが、階段から近いドアの場合、開くと思ったドアが開かないとバランスを崩した時に危険です。
トイレ扉×廊下に面する部屋
こちらも頻出のドアの干渉です。
- リビングドアと当たる
- 収納扉と当たる
- 洗面室と当たる
使うタイミングが重なることは多くないかもしれませんが、ドアの軌跡は重ならない方が良いでしょう。
収納扉×カーテンレール
うっかり見落としなのがこれ。カーテンレールと扉の干渉です。
壁からカーテンレールが飛び出ている場合、すぐ近くにクローゼット扉があると当たってしまいます。
出っ張り具合によってクローゼットの扉がほとんど開かない可能性がある他、カーテンレールもいずれ曲がってしまうかもしれません。
部屋の扉×スイッチ
部屋に出入りするタイミングで、照明のスイッチを押すと思います。その時にスイッチがドアで隠れてしまっては不便です。
スムーズに押せる位置にあるか確認してみましょう。
他にも危なーー!と思う実例を取り上げているブログがありましたので、そちらもご覧ください
どうやる?ドアが干渉する時の解決策
ドアが干渉する時に取れる対策は4つ!
- 間取りを見直す
- ドアや窓の位置をずらす
- ドアの開く方向を変える
- ドアの種類を変える
まだ間取りが固まっていない段階であれば、ドアが1つのエリアに集中しすぎないようなプランを再度考えてみた方がいいと思います。
大きく変えたくないのであれば、ドアが当たる位置に収納扉がこないように、廊下側から使えるような収納に置き換えたり、折れ戸→引戸に変えることで、窓の位置を変えずにドアの干渉問題をクリアできます。
内開き→外開きに変える、吊元を左→右に変えるだけでも解決することもあります。
また、サイズや吊元の方向を変えないのであれば建具の位置はずらせることがあります。工事担任者の方に可能か聞いてみてくださいね。
3と4は既にドアが発注済みで工場で生産に入っていると、ちょっと難しい。できなくはないですが作り直しの費用が発生します。ドアは建設工事の早い時期に枠を取り付けますので、なるべく早い段階で気付けた方が傷が浅いです。
まとめ
特にドアの干渉が起きやすいのは「開き戸」「収納扉」「トイレ」の3ヶ所。
ドア同士が重なる場所がないか、間取りの時点でしっかりチェックしてみてくださいね。事前に「こういうトラブルがある」と知っているだけでも、図面を確認する時の見落とし項目は減るはず。
もし気付いたら設計士さんに伝えて直してもらいましょう。
一生に一度のマイホーム、大満足な家づくりに近づけていきましょう!
自分で見てもよく分からない方は、間取り相談で第三者のプロの目チェック!
先入観のない目で図面を見るから、気付かなかったもっと良くできるポイントを教えてもらえるかも。
私も赤ペンでの図面チェックや、3Dパースの作成、Zoomでのご相談を承っています。
困ったらお声がけくださいね。
大阪・八尾の家事ラク動線&収納デザイナー 大西めぐみ
「この間取りの改善するところは?」「心地よい部屋でゆったり過ごしたい」整理収納アドバイザーでもある女性建築士が、楽ちん家事動線&片付く仕組みを盛り込み、暮らしやすい家づくりをサポート!
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