<ご依頼者様・ご依頼内容>
お子さんが小学生になる前に、戸建を新築されるお客様からご相談いただきました。
<ご要望>
ハウスメーカー担当者以外の客観的な意見が欲しい!女性目線で、整理収納アドバイザーとしての意見が聞きたい!
■ポイント要約
- 動線が重なる部分がある
- 収納はモノのサイズから逆算する
- リビング学習について
- 室内物干しの間隔
■概要
木造戸建て
4人家族
二世帯住宅
間取りの赤ペンチェックと収納チェックをご依頼いただきました。
間取りの打合せ中期でした。ハウスメーカーからの初回の提案を基に、ご自身でお部屋のサイズや位置に変更を加えて形になったものの(すごい!)、住んでみた時のイメージがあまりつかないと不安を感じられていたそうです。
当初は単発のチェックのみのプランと思っていましたが、LINE上で何度も詳細なヒアリングをしてくださり、図面の提案も修正案含め複数検討頂き大変参考になりました。
通路やデッドスペースなど指摘してもらうことで、細やかな間取りの調整が出来ました。
仕事に育児、さらに家づくりと忙殺されるような日々をお過ごしにも関わらず、終始こちらが恐縮してしまうほど丁寧な対応をしていただきました。ありがとうございます。
動線の交錯
最初にいただいた時点で、よく考えられた素敵な間取りでした。
(どこ指摘するねんって一瞬ウグッってなったのは内緒 笑)
ただ1ヶ所、個人的にとても気になる所がありました。
■リビング階段の登り口
動線が交差する場合、広いスペースを確保すると問題なく使えます。
逆に、動線が集中するエリアの広さが不十分な場合、譲り合ってすれ違うようなシーンが起こりうるため、何度もあるとストレスにつながります。
今回の図面の場合、「キッチン→ホールに向かう動線」と「階段の上り下りの動線」が、ダイニングテーブル後ろを通る計画となっていました。階段の壁からダイニングテーブルまでの有効寸法は845mmで、ただ座る分には充分ですが人が通るなら別問題。
朝の身支度ないし夕飯時の過ごし方によっては、通りにくくて「ちょっとどいて」って声掛けすることが多いんじゃないかな~?と思いました。
3Dにするとこんな感じです。
ダイニングの後ろを人が通る場合、カニ歩きする場合でもダイニングテーブルの先端から壁まで90cmはあけたいです。
リビング階段の位置をずらした方がいいんじゃない?という提案をさせていただきました。
収納のサイズ
収納の使いやすさを左右する要因は、確保されている床面積もありますが、入れる物に合わせた奥行と幅にすることも大切です。
特に異口同音で使いにくいとやり玉にあがるのが押入。入れる予定のモノをお聞きし、使い勝手検討用の図面を数案作成しました。
- 入れるモノと棚の奥行
- 収納の扉形状
- 棚の分割数
- 照明
たかが収納、されど収納ですが、せっかく新築するんであれば、既製品をそのまま設置するよりも、自分の暮らしに合わせてカスタマイズした方が生活になじむと思います。
他にも、ファミリークローゼットの寸法や、メーカー別収納アイテムの特徴などについてアドバイスしました。
リビング学習
家事しながら勉強している子供の様子がうかがえて、人気のリビング学習。
帰ってきた途端、何かから解き放たれるように重たいランドセルを床に放り投げる我が家の子供の様子をお伝えしました(←自慢するところじゃない)
整理収納アドバイザー含む知人数名に聞いてみても、その辺にほったらかすお子さんが多いようですので、どうやら低学年の小学生というのはそういう生き物のようです。
天井の吊り下げ物干し
これまた人気の天井の吊り下げ物干し。洗濯機から数歩ですぐ干せるので便利ですが、何も考えずに作ると、干した洗濯物で洗面所が使い物にならなくなったり、せっかく干してもなかなか乾かなかったりします。
カウンター・天井高さ・衣類の関係を、寸法別にどんな風になるかイメージできるようにお伝えしました。
服に頭突っ込むって説明してなかったざますか?その言葉のチョイスよ…
ずっと図面を見ていると、イメージがそれで固まってしまうことがあります。何も背景を知らない第三者が見ることで、新しい発見に出会えるかもしれません。行き詰ったらぜひお声がけください。
お客様1人1人に丁寧かつ迅速な対応を心掛けております。
そのため、対応できる数は1ヶ月で無理やり詰め込んでも12枠ほど。勝手ながら、大きな案件が入りましたら予告なく受付を停止します。
迷われている方は、お早めに空き状況をお問い合わせくださいませ。
モニター様として公開をご了承いただいたにも関わらず、事例UPまでに1年かかってしまい、大変申し訳ございません…。