整理収納アドバイザーに依頼する前に！タイプ別の特徴と選び方

整理収納アドバイザーに依頼したら、１日で劇的に部屋が片付くと思っていませんか？
これは正解でもあり、不正解でもあります。

美容師さんによって仕上がりが違うように、整理収納アドバイザーも人によって進め方も仕上げ方も違います。
せっかくお金と時間をかけて片付けるなら、自分にピッタリな方にお願いしたいですよね。

今回の記事では「整理収納アドバイザーによるお片付け」の種類と依頼先の選び方についてまとめました。
これからお片付けを依頼しようかなとお考えの方の参考になれば嬉しいです。

片付ける目的

整理収納アドバイザーを探し始める前に、まずは「なぜ片付けたいのか？」を考えてみましょう。

• 人が来る前に見られても大丈夫な部屋にしたい
• Instagramで見た美しい収納にしたい
• 自分も片付けられる人になりたい
• 家事をもっとスムーズに回したい　など

片付ける目的によって、片付け方や人数、訪問頻度が変わります。

「片付ける目的」と「提供できるサービス」にギャップがあると、お互い不幸な結果につながりかねません。何のために片付けるのか、目的をはっきりさせておきましょう。

似てるようで違う、家事代行と整理収納

片付け業者を検索すると、家事代行と整理収納の両方がヒットします。どちらがいいか迷った時も、ここで先ほど考えた「片付ける目的」が活きてきます。

家事代行は散らかったものを元の位置に戻すことを、整理収納は散らかりにくい部屋にすることをサービスとしています。料金は家事代行の方が少し安い傾向があります。

例えば片付ける目的が「人が来るから、急いで部屋をキレイにしたい」なら、掃除と片付けの両方ができる家事代行に依頼した方が早く目的が達成でき、安く済むかもしれません。

家事代行と整理収納の違いや作業の流れについては別の記事で詳しく触れていますので、よければそちらもご参考にしてください。

タイプ別の特徴と選び方

散らかりにくい部屋にすることで目的が叶えられそうなら、整理収納アドバイザーの出番です。
片付け方の特徴と合うタイプを紹介していきます。

物の持ち方から選ぶ

あなたは物が少なくすっきりした部屋の方が暮らしやすいですが？それとも持ち物を揃えている方が安心しますか？
どちらの物の持ち方の方が心地いいか、考えてみましょう。

自分にとって本当に必要なものだけでシンプルに暮らしたい方はミニマリスト系の、反対に、捨てるのが苦手な方は元汚部屋住人のアドバイザーまたはモノを捨てなくても良いと考えるアドバイザーさんにお願いしましょう。

自分と似た物の持ち方にお願いする方が、自分らしい片付け方を提案してもらえるでしょう。

しまい方で選ぶ

生活感をなくした収納にしたいですか？それとも効率を優先させたいですか？

きちんとしまうと見た目が整う代わりに、取り出す・戻す時にひと手間増えます。反対にざっくり収納はスピーディーにしまえて出せる代わりに、ごちゃついて見えてしまう可能性を否定しかねます。

自分の中の許容ラインから選んでみましょう。
見えてないと存在を忘れていまう方は、ざっくり収納が合っているでしょう。

作業スピードで選ぶ

じっくりと１つ１つの物と向き合って、納得しながら片付けたいですか？それとも少しでも早く片付いた状態にしたいですか？

整理収納アドバイザーは全体的にお１人で活動されている方が多いですが、複数名で訪問できる場合もあります。
お客様はメインスタッフのアドバイスを受けながら、ご自身にしかできない『判断』をしている間に、もう１人が次の準備や後片付け等をしてくれますので、全てのモノへのジャッジが早く終わります。

休みの間などの決まった日数の間にとにかく終わらせたいなら複数名、全体の作業を一通り自分でもやることで片付けスキルを向上させたいなら、終始共に作業をする１人がおすすめです。

形態で選ぶ

あなたは要望に対して柔軟に対応してほしいですか？それとも決められたサービスを時間・質ともにきっちり守って欲しいですか？

整理収納アドバイザーは先に述べた通り、個人で活動されてる方が多いですが、お片付けサービスを展開している企業もあります。

個人で活動されている方は、その方の特色が強く出ますので、合う合わないや能力の見極めが重要ですが、交渉によっては片付け以外のサービスや作業の延長などもその場で対応してくれることがあります。

企業が提供するサービスは誰が来ても画一的になるよう、研修等でトレーニングされていますので、申し込んだ通りのサービスを受けられます。一方、申込時の契約内容から外れる作業は断られますし、グレーな依頼は会社へ確認してからの返答になります。

＋αの専門分野で選ぶ

整理収納アドバイザーの中には、片付け以外の得意分野を持っている方がいます。片付けを通して叶えたいことや、悩みがあるなら、＋αの対応ができる方にお願いすると、より理想に近い形に仕上がるでしょう。

インテリア

すっきり片付けた後は、ワンランク上のおしゃれな部屋にコーディネート

建築

より片付けやすい住まいに向けて、新築、リフォーム・動線計画の相談可

料理

片付け終わったら作り置きを作ってもらって、家事タスクが減って楽に

掃除

片付けついでにお家をすっきりピカピカに

心理学

片付けのテクニックの他、心の在り方からもアプローチ

子育て

成長段階に合わせたお片付けのご提案や、育児の悩みも聞いてくれます

終活

老後に向けて、片付け以外の相続などの身の回りの整理も行います

ごみ屋敷

他のお片付けサービスでは断られる、ごみの処分までお任せ

ここも注目！事務的なこと

お客様のご自宅の中に入り、お家の中にある様々なモノを触る整理収納サービス。より使いやすい収納を提案するために、暮らし方や家族構成についてもヒアリングします。プライベートをさらけ出すことになりますので、納得できる内容で、ちゃんと信頼できる方にお願いしたいですよね。
（当のアドバイザー下着であろうが何だろうか、単にモノとしか捉えておらず、どこにどのようにしまったら便利かくらいしか考えてませんが）

誰にお願いしたらいいか迷った時は、事務的なことも充分整備されているか確認してみましょう。

契約書

業務として提供できる範囲、サービスを受ける中での注意点、サービス料金やキャンセル料などお金に関することなどを説明し、ちゃんと契約書を交わしてくれる方なら、互いの認識違いでのトラブルにつながりにくいでしょう。

初回訪問時に紙の契約書を口頭で説明し、納得して押印してからサービスを開始すると丁寧ですが、最近ではオンラインで申込(＝契約)を完結するケースが多くみられます。

オンラインで申込（予約ではない）は通信販売に該当しますので、お申込み前に事業者の名前や電話番号やメールアドレス等の連絡先が確認できることが必須となっています（特定商取引法）

オンラインの時はついザーッと流し読みしそうになりますが、誰が来るのか、連絡先は載っているか、どういうサービスを展開するのか、しっかりと内容を確認してから申し込むようにしましょう。

見積書

整理収納サービスの料金は、平均で１時間あたり5,000円です。決して安いとは言えない価格なので、いくらかかるか事前に知りたいですよね。

３時間や４時間など、時間内で出来るところまでやって欲しい時は分かりやすいですが、片付けるエリアでお願いする時は「キッチン」「クローゼット」と名称は同じでも、作業時間はご家庭によって大きく変わります。

『無料 / 有料』『紙 / 口頭』と見積りの出し方は人それぞれですが、予算がある方は事前に聞いて、その中で対応できることを確認しましょう。

プランニング図

アドバイザーが見ている「片付けた後の姿」を可視化し、納得して進めたいなら、プランニング図の作成に対応している方に依頼すると良いでしょう。

特に、収納用品を購入するのであれば、収納プランニングは必須。
何をいくつ買えばいいか分かれば無駄買いの防止につながるだけでなく、収納した後の完成形が自分の求めているものと合っているか、事前に答え合わせすることができます。

賠償責任保険

整理収納作業では大きい物や重い物、硬い物なども含め、様々なモノを移動させます。その中で、気を付けていても傷がついてしまったり落としてしまう事もあります。

そんな万が一の時に備えて、保険に入っているか確認してみましょう。加入している業者なら、ちゃんと補償されるので安心して作業をお願いできます。

領収書

現金で払う際、領収書もしくは領収書に代えられるレシートを発行しているか確認しましょう。現金支払いでは領収書を発行する義務があります。

なお、銀行振込やクレジット決済では領収書の発行義務はありませんので、必要な方は申し出ましょう。

まとめ

整理収納アドバイザーによる片付けサービスを受けるなら、まず「片付けることで自分か叶えたいこと」を考えてみましょう。

それが見つかったら、叶えてくれそうな方に困っていることやどうなりたいか、目的や想いを伝えてくださいね。

安心して満足のいく整理収納サービスを受けられることを願ってます。

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