ハウスメーカーや工務店には、「この部材はこのメーカーの△△(商品名)を使う」「〇〇の取付高さは〇cm」といった、各会社ごとに統一されている仕様(標準仕様)があることは知っていますか?
建築士と整理収納アドバイザーの二足の草鞋を履く私。
片付けサポートでご訪問させていただいたお家のクローゼットで、この標準仕様での難を発見しましたので、お客様のご協力の元、お写真の撮影と図面化をさせていただきました。
これから家を建てようかなとお考えの方は、ショールームに持っていく物リストで上げた物の他、よく使うハンガーも持参した方がいいかもしれません。
問題の部分
結論から言いますと、クローゼットの枕棚とハンガーパイプの位置が近すぎて、ハンガーが引っかかり取り出しにくい仕様でした。
かけれないことはないですが、ちょっと傾けるとか回転させないと難しかったです。
わずかな動作かもしれませんが、毎日使うクローゼットで、毎回ひと手間(?)いるのは面倒くさいです。
問題の部分の寸法
図面にするとこの寸法でした。
棚板の前垂れからハンガーパイプまでの位置が、X方向は43mm、Y方向は20mmです。近すぎてハンガーのバーにかける部分より小さく、引っかかる原因となっていました。
ハンガーでもメーカーごとにサイズは違いますので、この寸法でも問題なく取り出せるものもありますが、使うハンガー(クリーニング店も含む)まで気を使うのは面倒くさい(2回目)
スッと出せる寸法は?
逆に言うと、ハンガーのバーに掛ける半円の部分よりも、X・Yのどちらかだけでも広く取られていれば、スムーズに出し入れできます。
動画で確認
同じ内容ですが、実際に取り出しにくい様子を22秒の動画にまとめていますので、よろしければご確認ください。
さいごに
まさか標準仕様で、こんな罠があるとは思わなかったと思います。
私も初めて見たケースなのでたまたまかもしれませんが、それでも実在することには変わりません。
「家の仕組みで、減らせる手間は減らす(そんで浮いた時間で遊ぶ)」ことをモットーに活動していますので、建ててから不便を感じる方が1人でも減ったら嬉しいと思い、今回記事にまとめました。
今回の内容が参考になれば嬉しいです。
家事は効率よく終わらせて、自分時間を楽しみたい。
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