建築士&整理収納アドバイザーの大西めぐみです。ご覧いただきありがとうございます。
夫が知らぬ間に決めた間取りで家事と育児の両立が大変になった経験を逆手に取り、家事が楽になり自分時間を叶える家の仕組みづくりをサポートしています。
今回は、初めて電気配線図を見る方でも簡単に自分でチェックできる方法をご紹介します。
打合せはプロの担当者さまに直接いろいろ質問できるチャンス!事前に疑問点を見つけて、後悔の芽をつむ有意義な時間にしましょう。
電気配線図の確認が大切な理由
読書をする
調理家電を使う
スマホを充電する
全ての日常生活で、電気との付き合いは切り離せません。
スイッチやコンセントの位置や照明計画の良し悪しは、生活を送る上での快適性を大きく左右します。
「プロが作ってるから大丈夫だろう」ということはありません。
自分の暮らしと照らしあわせ、自分や家族にとって使いやすいか考えていきましょう。
図面は見なれない記号やら線がいっぱいで、頭が考えるのを拒否しそうになりますが、ちょっぴり踏ん張ってください。
あるある失敗例
コンセント・スイッチ編
- スイッチがドアや家具と干渉する
- ON/OFFのために往復する
- 手がふさがっていてスイッチを押しにくい(玄関)
- 使いたい場所にコンセントがない
- 電子機器が増えてタコ足配線になった
照明編
- 思ったより暗かった/明るすぎた
- 家具と照明の位置が合わない
- 寝転がったらダウンライトが目に入ってまぶしい
- スイッチの系統を分けるべきだった
- 照明の色が合わなかった
予測される失敗の原因
住んだ後の『人・モノ』の動きを予想しきれなかったことに原因があるかもしれません。図面からだけでは生活をイメージしずらく、見落としも起こりやすくなるでしょう。
ご契約先のハウスメーカー様が対応しておりましたら、ぜひ3Dパースを出してもらいましょう。
空間が頭の中でしっかりイメージできるようになり、失敗する確率が低くなります。
私が3Dパースで電気配線図をチェックした事例はこちらから確認できます。
ご予算に合わせて1部屋から作成しております。
3Dパースがない方はぜひお声がけください。
チェックのやり方
具体的なやり方は、間取り上で人の動きを追っていくこと。
特に押さえておきたいのは次の2つ。
- 朝の身支度の動き
- 帰宅後の動き
パパ、ママ、子供たちと、それぞれの様子を思い浮かべながら、家族全員分を1人ずつやってみてくださいね。
スイッチ位置の確認のコツ
スイッチの位置確認の押さえるポイントは3つ!
- ドアの開閉
- 利き手
- 部屋間の移動
扉で隠れてしまう位置にスイッチがあった場合、操作性が悪くストレスです。
上の絵で言えば、引戸をスターン!と全開にしてスイッチを押すのは、出来なくはないものの不便。それなら、リビング側に、照明のON/OFFの状況が分かる小さいランプ付きのスイッチ(オンピカ)をつけた方が使いやすいです。
次に、いつも左手で荷物を持ち右手でドアを開ける方。間取りによっては難しい場合もありますが、右側にあった方が押しやすいですよね。なんなら、人感センサー付きを検討しても良いかもしれません。
それから、寝室から廊下に出る時。夜中にトイレに行くことを思い浮かべてみてください(実際に行くかは別として)。
真っ暗な中、何歩までなら許容範囲ですか?
玄関なら靴を履いても脱いでも押しやすい位置にあると快適です。
このように指を人に見立て、頭の中でスイッチをON/OFFしている様子を思い浮かべながら、全ての部屋をルームツアーしてみましょう。
コンセント位置の確認のコツ
コンセントの位置確認の押さえるポイントは3つ!
- 電気製品(家電・電子機器)
- 家具レイアウト
- 部屋での過ごし方
新居で使う予定の電気製品は何があるか、数えてみましょう。
特にキッチンは炊飯器・ホームベーカリー・電気ケトル・トースター・オーブン・ハンドブレンダー等、たくさんの調理器具が集まります。
同時に使ってもブレーカーが飛ばないように単独回路を検討しつつ、必要な数を確認してくださいね。
また、家具レイアウトと部屋での過ごし方(家族の定位置)も大事な要素。
最近はパソコン・タブレット・スマホと電子機器を1人で多数使いするのが当たり前になってきています。
デスク周辺はもちろん、ソファやベッド周りなど、ゴロゴロする場所でもコンセントは多めに用意していた方が、足りなくて困ることがなくなると思います。
テレビ周辺も本体やブルーレイの他、ルーター、Amazonエコー、ゲーム機などの家電が集まりがち。
数もですが、ケーブルが見えてごちゃごちゃしないように取付位置にも気を付けて検討してみましょう。
クリスマスツリーなどの季節飾りや、玄関飾り用の電源も用意しておくとインテリアを楽しみやすくなります。
まとめ:動線と暮らし方をイメージしてみよう
繰り返しになりますが、日々の暮らしの導線やお部屋での過ごし方をイメージすること。住む人の動きを図面上で再現して、自分たちにとってのベストな位置と数を見つけていきましょう。
暮らしやすさに大きく影響しますので、頑張ってくださいね!
脳内ウォークスルーが難しい方はサポート致しますのでお気軽にご連絡ください。
この記事が少しでも役に立てば嬉しいです!
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大阪・八尾の片付く家づくりプランナー 大西めぐみ
「この間取りの改善するところは?」「心地よい部屋でゆったり過ごしたい」整理収納アドバイザーでもある女性建築士が、楽ちん家事動線&片付く仕組みを盛り込み、暮らしやすい家づくりをサポート!
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