玄関は家の中と外をつなぐ場所。
家族が毎日出入りに使うだけでなく、来客や宅配便の方なども目にする場所です。
玄関のドアを開けたらスッキリおしゃれだったら素敵ですよね。
でも、狭い・物が多い・賃貸だから大掛かりなDIYは難しいなど、いろんな理由が絡み合って諦めているという声も。
今回は建築士と整理収納アドバイザーを持つ私が、家を傷つけにくく簡単に取り入れられそうな方法と、それを叶えるアイテムを紹介していきます。
物を減らしてすっきり
どんなにおしゃれなインテリアアイテムを置いても、部屋が散らかっていたら全然おしゃれには見えません。
インテリアコーディネートの1stステップは、実はお片付けです。
玄関に置いてるそのアイテム、毎日使ってますか?
よく使うものだけを玄関に置くようにしましょう。
- 2年履いてないクツは処分する
- 季節外のアウターは別室に置く
- カバンは玄関以外の帰宅動線上に置く
- いつのか分からない虫よけは捨てる
しまい込みたくない靴はどうする?
玄関に物が出ていない方がすっきりしますが、頻繁はくクツまで靴箱にしまいこんでしまうと面倒くさい。
それならベンチタイプのシューズラックはどうでしょうか?
たたきに平置きで並べるよりもスッキリ。扉がないオープンタイプなら、サッと取り出せます。
ベンチの面にお花を飾っても素敵ですね。
アイキャッチを作る
玄関に入った時に真っ先に目が行くような魅せ場を1ヶ所作りましょう。
インテリア用語でフォーカルポイントと言います(詳しい説明はこちら)
魅せ場を作ることで、オシャレなお家と印象づけられたり、他の見せたくない場所に目を向かせないようにしたりする効果があります。
狭い玄関でアイキャッチにぜひ活用したい場所は壁!
アイキャッチづくりにおすすめのアイテムを紹介していきます。
アートパネル
手軽に取り入れたいならこれ。
棚があるなら置くだけで完成。軽量のものなら押しピンで吊るせます。
アートパネル風のエコカラットもありますよ。おしゃれを演出しつつ気になる玄関の匂いも抑えてくれる、一石二鳥のアイテムです。
花・幾何学・動物・アート風と色々あります⇩
エコカラットセルフは、タッカーでマグネットシートを壁に取り付け、その上から裏面にマグネットのついたエコカラットを貼り付けます。タッカーはホッチキスのようなもので跡が目立ちにくく、賃貸でも導入しやすいです。
タッカーはこういうのです⇩
観葉植物
グリーンや花を飾るだけで一気に玄関が華やぎます。
窓がないケースが多いマンションやアパートなら、枯れないフェイクグリーンがおすすめ。
場所をとりすぎないように、小さめを選びましょう。
定期的に買いに行くのが面倒な方は、宅配でお花が届くサービスもありますよ。
間接照明
照明は実は費用対効果が高いアイテム。あるのとないのでは、印象が大きく変わります。
新築物件での比較⇩
今のお家でやるなら、フロアライトで壁を照らしてみたり、先ほど紹介した観葉植物の下にスポットライトを仕込んで、葉の陰影を壁に当てる演出も綺麗です。
フロアライトはこんなのをイメージして言ってます⇩
葉のシルエットをしっかり出したいならLEDを選んで⇩
スポットは電球色~温白色の温かみを感じる色がおしゃれです。明暗の他、色味を調光できる照明もあります
剥がせる壁紙
雰囲気をがらっと変えたいなら、今の壁紙の上から貼れるアクセントクロスがおすすめ。
DIY向けの壁紙には糊タイプとシールタイプがあります。
生糊タイプは工作に使うでんぷん糊(こういうの)に似たテクスチャーの糊がついたものです。
糊タイプのメリットは、糊が乾くまではずらして微調整しやすいこと。
商品によって既存の壁紙をはがす必要があったり、原状回復できないことがありますので、購入前に説明をよく読んでくださいね。
シールタイプは文字通り、シールのように貼れるもので手軽に模様替えを楽しめます。
糊タイプとは異なり、貼った後に微調整できませんので、頑張って端を真っ直ぐ合わせるか、隣と重ね貼りした部分で重ね断ちするジョイントカットの方法で貼ってくださいね。
\こちらはシールタイプ/
不器用さんには何度も貼り直しができる水で貼る不織布タイプがおすすめ。
糊タイプとシールタイプの良い所どりの商品です。
5回ほどなら繰り返し使えるそうなので、転勤族の方にも導入しやすいアイテムです。
\これが不織布タイプ/
自宅では壁に配管があって難しそうなトイレで挑戦しました!結果は後日まとめます
マスキングテープタイプなら施工が簡単です。
あとではがせるので、大胆な柄物にも挑戦しやすそうです。
魅せ場を作る時のポイント
たくさんご紹介しましたが、何でもかんでも飾ってしまうと、せっかく片付けた玄関がごちゃごちゃしてしまいます。
また置き方を工夫するだけで、すっきり見せられることがありますので、その方法をご紹介していきます。
余白を意識する
先ほど作った見せ場の周りは、余白を作るようにましょう。余白を作ることで、見せ場がより引き立ちます。
壁の余白の目標は9割です。物が多くても8割を目指しましょう。
同じものを並べる
何かを近い場所にまとめておく時は、同じ雰囲気のものを複数並べると統一感が出ます。
例えばスリッパを常に出しておくなら、色味や柄は似たものにすると良いですよ。
色は3色まで
同時に視界に入る色は、壁や床の色も含めて3色に収まるようにしましょう。色を増やしすぎるとうるさくなります。
「茶色」と「こげ茶」、「水色」と「青」のような似た色は1色と数えてOKです。
さいごに
いかがでしたでしょうか?
「なるほど」とか「これいいな」とか、新しい発見があったら嬉しいです。
お部屋づくりを楽しんでくださいね!